星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

中田秀夫監督 「仄暗い水の底から」

12.中田秀夫監督 「仄暗い水の底から」(日本・02)

この映画がどうしてホラー映画としてダメに見えるのか? という話をダンナとしていたんだけど・・・。

彼の意見で私が納得したのは、「母親と娘」の話であるにもかかわらず、二人の結びつきが弱い・・ということですね。

母娘に見えない・・というか。仲良さそうに見せかけているシーンがいくつもあるにもかかわらず、全然説得力がない。むしろ、見ているこちらとしては、こんな病的なお母さんにかわいい娘を預けておいて大丈夫かな〜? と、心配になっちゃう。

最終的な落ちからすれば、あのお母さんはそんなにまでして娘を守りたかったのだ・・・という必死さ、母性愛が見えなきゃいけないのに、それが伝わってこないから感動作として弱い。

前半の展開を見ていれば、誰だってこれはかわいそうな女の子が助けを求めている話・・だと勘違いしてしまう。だけど、最終的な部分は微妙に違う。そのあたりのズレによる違和感が、見ていてものすごくもどかしい。

ホラー映画として見てもちっとも怖くないけど、幼女の健気さを見たい人にはOKかもしれないですね。すごくかわいい女の子でした。成長して、あんなにかわいくない女子高生になってしまうのがちょっと興ざめですが・・。(苦笑)