星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「ハーメルンのバイオリン弾き」第20話

第20話「復讐の幕開け」

スラーの兄弟たちが、ギリギリまで追いつめたサイザーをあと一息で倒せず、無惨に散ってしまったシーン。「ならば教えてやろう。お前たちが信じる父親の本心を・・」

そのたった一言で、それまで結束していた兄弟の絆〜これは母親の敵を討つための戦いだと信じて疑わなかった想いが、断ち切られてしまう。父を母を愛していた子供たち。それがわかるから、飛び散った機械の身体の残骸をさらしている彼らがとても痛ましく見える。

「お前たちの役目はここまでだ」父親のそのセリフが、子供たちの無惨な姿を映したこのタイミングではいるのが実に残酷で、悲しい。さすがだ〜。それでこそ、今川節!!(^^)

一方で、「俺がいると・・・みんなが死んでしまう」と、みんなの「家族」の中には入れないとして、去ろうとするハーメルとそれを呼び止めるフルート。こちらの動きにもそろそろ注目したいところ。

残念なのは、たぶん次回でこそ物語上ではサイザーの出生の秘密が初めて明らかにされるんだろうけど、私はもう彼女の正体をすでに知っているから驚けない。その点では、ハーメルも同じだけど。

そういう意味では、この作品は、出来るだけ事前情報を入れずに見るのが正しい視聴姿勢なんだろうなあ・・と、改めて思う。