第6話「直撃の瞬間」
ある意味、「三丁目の夕日」とはまさに対極にある作品かと・・。(^^);
三丁目が今や失われてしまったユートピアだとしたら、この作品の世界はまさに厳しい現実社会そのものという感じ。本来、人間が生きる場所は三丁目のような世界だったはずなのに、どこで間違えてこんなことになってしまったのか・・・。
妙子にしろ、月子にしろ、そのほかの人物にしろ、登場人物たちはものすごいストレスの中にある。そのなかで奇妙な事件が頻発しているわけだけど、ある意味、そうやってストレスがたまっていった人間の潜在的な怨念が不可思議な事件を引き起こしているのかもしれないなあ・・と思わせられる。
OPのひきつった笑顔と、EDの安らかな寝顔は、そういう意味で対になっているのだろう。
三丁目の世界と対比させながら見ていくと、実に興味深い。
幸せだった昭和三〇年代から、平成の今の世はなんてすさんでしまったんだろう。そういう意味では、最近、過去の風景を懐かしむ作品が受け入れられやすいのもわかるような気がする。
と言うより、懐かしんでいるのは、私だけかもしれないんだけど・・。都会の生活は本当に疲れます・・。やれやれ。(><)