星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「新選組!」第29話

第29話「長州を討て」

「己の中の誠を信じよ」と言っていた佐久間象山先生の最期。「人には天命というものがある」

人の屍の上を歩いていくような惨状の中、沖田総司は自分が労咳であることを知る。「医者は人を治すのが仕事でしょ? 早く治してよ」この自分勝手な態度。確かに今風の若者を表現していると言えば、そんな感じかな?
たぶん、命にその先がないとわかれば、彼も変わっていくんじゃないだろうか? 今までどうもこれが沖田総司とは思えないほど自己中な青年を描いてきたけど、その伏線が今後にどう生かされるかが楽しみです。

「誠を信じて戦ったのに・・・」報われなかった男として描かれる久坂玄瑞。あるいは、かれは将来的な勇の姿を表しているのか? そのときそのときには、それが最善の道と信じていたのに、その結果どうなっていくか。

桂小五郎は、それを知っていて止めることが出来なかった。誰が本当に正しいことを言っているのか、見極める目を持っていなかったばかりにそうなる。難しいね。後の世になってみないと、それがわからないというのも。

今の世の中に、幕末世界を写し込むとこういうドラマになるのかもしれないな・・・と思って興味深いです。

鼻血のエピソードは、以前、試衛館に逃げ込んできた斉藤一を助ける時にも使われたけど(第5話)、今回のお登勢を描くための伏線だったのか・・・と思って納得しました。いろいろ、考えて構成してあるのね。多少なり、無理があるような気もするけど。まあ、許容範囲。(^^);