第40話「平助の旅立ち」
面白かった。
伊東甲子太郎一派が新選組と別れることを言い出す。そこに誘われる斉藤一と永倉新八。
「近藤さんは決して策を弄したりはしない。あなたはしなくてもよい策を弄した。それは人を信じていないからだ」永倉さんの言葉。
「きちんと言葉にしてもらわないと、相手の気持ちがわからないの?」と言う沖田総司。「言葉にしなくても、分かりあえる関係。それが一番いいんだよ」
沖田と土方、近藤はそうやって分かりあっているのだろう。ただ、この言葉を平助に言うのはちょっと酷かな? 伊東さんは近藤さんとは違うから・・・。近藤さんは裏表のない正直な人だけど、伊東さんは本心を見せない人だと思う。あるいは、この会話も伏線でしょうか?
「伊東さんがこちらを言いくるめようとするのなら、それでもいいと思ったんだ。そして見事に伊東さんは言いくるめてくれた。それでよけいな血を流さすにすむならそれが一番いいじゃないか」と近藤勇。それを土方さんが見ているけど、そのときの表情がいい。
土方さんは、斉藤一を伊東一派に潜り込ませる。「平助を助けてやってくれ」このあたりもいい。
言葉の後側にある、人の想いに興味がある。必要最低限の言葉で、キャラクターの想いを伝えていく、脚本がやっぱいいなあ・・・と思いました。それぞれのキャラクターにぴたりとあったやり方で、それぞれの想いを語っていくから・・・。よかったです。