星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「風雲児たち 幕末編」第5巻 みなもと太郎

103.「風雲児たち 幕末編」第5巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス 評価★★★★

「相手国を武力で倒すより、相手国の信用を勝ちとる方が、はるかに難しく重要なことだ」シーボルトの手紙

イネと蔵六のなれそめ(?)のシーンには感動した。あくまで医学の講義をしただけという蔵六の鈍感さがおかしいけど、そんな彼の言葉に救われたイネの気持ちがよくわかった。
「どうして、私の肌の色は他の人と違うのですか?」「メラニン色素の多い少ないによるものです」「みんな同じ人間です」

日本橋より唐、おらんだまで、境なしの水路なり」林子平
こんな簡単な事実になかなか気づかずに、そう発言した人々を迫害してしまうとは・・・。
ワイド版をずっと追いかけてきて、焚書のシーンを見ているだけに、ラストの小笠原諸島の領土問題のシーンで感動。幕末編を読んだだけでは、新蔵が誰なのかもよくわからなかったので。こうして、光太夫の物語もすべてここに繋がってくるんだなあ・・・と思うと感慨深いものがありました。

続きも楽しみです。

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