星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「忘却の旋律」第5話

第5話「君に届く声」

サブタイトルは引っかけでしたか。あのお姉さんが救われるかどうかがポイントだなあ・・・と思っていたけど、報われない方向で終了したようで・・・。
どろどろの姉妹関係でしたが、こういう容赦ない作りは結構好きだな。女同士の関係は、決して甘くないよね。現実的に・・・。

とことんまで「閉じた世界」を演出したから、主人公が最後にそれを解放するんだろうなあ・・・とは思っていたけど、結局、それは「よけいなお世話」でしかなく、人々は変化を望まないという事実を皮肉のように、見せつけてきた。

「卵の殻を破らねば、ひな鳥は生まれずに死んでいく・・・」と「少女革命ウテナ」では繰り返し語った脚本家だから、今回もそのノリに近いのだろうか?

「閉じた世界」と「解放」というテーマは最近増えてきたけど、現実の世界が限りなく閉じているのだから仕方がないところか。

人々のためにやったことでも、嫌われて、結局追い出される主人公の放浪の旅・・・というテーマだと、なんとなく「どろろ」を思い出すね。新しいように見えて、骨格の部分は結構、王道のストーリーとも言えるかも。

次回も楽しみです。

ところで、キューちゃん・・・というネーミングはオウムから? あるいは、キューピー人形から?
キューピー人形がお風呂場でおぼれている様は、肥大した幼児性が悲鳴を上げているようにも見えたんだけど、そのあたりは考え過ぎかな?

<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002RN9H2/seiseikai-22/ref=nosim" target="_blank" class="ausgangsoft">忘却の旋律(3)</a>