第１７話「刈る！」
前言撤回。やっぱ、面白いわ＞この話。（＾＾）
今回は総集編をかねて、バンクシーンたっぷりの今までのおさらい＋ここから新展開としての序章でしょうか。
サムライとは何か？ 商人とは何か？ 農民とは何か？
という問いかけを繰り返しながら、こちらにいろいろと考えさせてくれます。
特に、かつて農民だったはずのキクチヨがサムライになったばかりにもう稲刈りが出来ない身体になってしまった・・・というのは、なにやら象徴的でいいです。
それと呼応するように、戦場の匂いを知ったばかりに、戦いの場に戻りたくて仕方がないカツシロウを描く。
一方で、商人たちの不気味な動き。戦の時代を終わらせたのは商人のはずなのに「農民に戦を教えて、サムライのように戦わせた。それが大事なとこなんだよ」と、嬉しそうに語るウキョウ。「それをあちこちの村に教えてやってくれないか？」と笑顔で語る彼が、実は一番怖ろしい。
人々に向かい、「みんなもこれが欲しくないかい？」と刀を見せびらかす。やっぱ、そのあたりの子安の演技は見事です。
サムライのかっこよさをこれでもか、と見せてきて、サムライを肯定してきたかのように見えた本作が、テーマ的には全く逆のことを言い始め、サムライを否定する。
特に、一人で旅に出たカンベエとキュウゾウが、今後、どういう役割を果たすのか興味があります。彼らはもうさんざん戦ってきて、人殺しをし、人死にを見てきた人たちなので・・・。
物語がどういう結論を持ってくるのか、楽しみです。
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