星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「その時歴史が動いた」第225回

第225回「さらばサムライ 〜西南戦争田原坂の真実〜」

アニメばかり録画するのをやめて、少しはドキュメンタリー番組も録ろうと思って6月から録画していたんだけど、アニメの録画分の山に紛れちゃってなかなか視聴ができなかった。やっと見ることができたので満足。せっかくだから、これからは番組の復習がてら、簡単に感想をメモっていこうかと思います。

もともと日本史は大の苦手だったもので、西南戦争についてもどういう戦争だかまったくわかっていなかった。「なんで、西郷隆盛が政府の裏切り者になっちゃったの??」と、前から疑問だったのだ。

サムライを廃する政府の動きに対しての、薩摩武士の最後の抵抗だったわけですね。薩摩武士が特別に強いというのは、もろもろのマンガでもよく見たけど、町民や農民から徴兵した寄せ集めの軍隊だった政府軍がかなうわけがないのか。確かに、戦い慣れをしていない者に、刀を持っている人間を相手に向かっていけというのも無茶な話かも知れない。やっぱ、怖いよ。

田原坂の地の利を生かした薩摩の防衛戦に近代兵器では太刀打ちできないという政府軍のビジュアルは面白かったな。役者さんの演技も迫力でした。

それで、薩摩武士を倒すのに名乗りを上げたのが、旧会津藩の士族たちだったという話も面白い。幕末の歴史を少しだけかじったので、やっとその因縁がわかるようになってきた。戊辰戦争の復讐だという流れでつながっていく。

あと、明治政府の最初の警察官がもとはサムライたちだったというのも興味深い事実だ。そう言えば、新選組斉藤一も最後は警察官になったんだっけ?? 今の警察のイメージとは、やはりちょっと違うのかも知れないなあ。

西郷隆盛をカリスマにした西南戦争での苦戦を教訓に、「戦にはカリスマが必要だ」という流れで「天皇の下の軍隊」が生まれていく。面白いから、その後の歴史も知りたいと思った。

近代装備をいくら身につけていても、士気の高い軍隊には勝てない・・・というのは、なんだか少年マンガのテーマになりそうだね。要は気持ちの問題だから。「装備じゃないんだよ! 心のあり方だ!!」という感じでしょうか・・・。