星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「バルバラ異界」第4巻 萩尾望都

コミック90.「バルバラ異界」第4巻 萩尾望都 小学館FSコミックス

いやあ、素晴らしかった。萩尾先生がまた奇蹟の作品を作ったなあ・・・という感じ。あんなにぐちゃぐちゃした設定と人間関係をつくっちゃったから、この作品、まとまるのかな? と心配だったのに、きれいにきちんと終わったじゃないですか。しかも、ラストは感動的にまとめちゃって、すごい。さすがだわ。(^^)♪

過去から未来へ魂が繰り返されて、すべての記憶が遺伝子に受け継がれていく。死者の心臓を食べて、記憶を受け継ぐ一族。その代わり、早老の運命を持つ。パリスの顔がどことなくエドガーを思い出させるのは、「ポーの一族」ファンへのサービスかな? と思ったり、かつては水で満ちていた火星、と火星人の設定は「スターレッド」を思い出させてくれるし、過去と未来をやり直したりするのは「銀の三角」のラグトーリンっぽい。「マージナル」っぽい雰囲気もあるし、要するに、今までの作品の集大成という風情を受けました。

個人的には、キリヤのファンだったので、彼が消えてしまったことだけが悲しいです。時夫のバカ〜!(;_;)

まあ、彼だって、想定外の出来事が起こったんだから、仕方がないけど・・・。タカよりもキリヤの方に生きていて欲しかったよ。ううう〜。(←ひどい?)

その代わり、未来で生きていてくれれば・・・。という可能性を残してくれた。ラストシーンは感動でした。いい作品に出会えたことを本当に感謝。面白かったです。

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