第3話「エメラルドマウンテン・ハイ」
これは、「十年目の毬絵」ですね。なんか、切なかった・・・。「どうして私たちは、いつまでも3人でいられなかったのでしょう? 私はずっとあのころが懐かしかった・・・」という話。
三角関係の位置にある3人でも、それで仲良し三人組としてうまくいっている間は幸せなんだ。だけど、いつか、一人を選ばなくちゃならなくなる。そうなると、「3人」の関係は壊れてしまって、結果、誰も幸せになれない。
恋太郎と愛さん、舞さんの双子の関係は、沙羅と双樹の未来を暗示しているようでしたね。
「2年前、泣いている双子を抱きしめたことがある」
「3年前にも、泣いている双子を抱きしめたことがある」
と、リフレインするセリフにも、「関係性の崩壊」の予感がある。
双子を両腕に抱いて真ん中で寝ている関係なんて、長続きするわけがない。
「2年前、中学生だった双子は、今は、高校生になった」
というセリフもあるわけで、彼女たちは着実に成長していると教えてくれる。「子どもだから」という理由で手を出さない主人公も、いつまでもそのままでいられるわけがない。
沙羅双樹の花の色は、「諸行無常」を教えてくれるというのも、同じ意味でしょう。いつまでもこうしていたいけど、そのままではいられない・・・という。
だったら、この物語がどういう結論を持ってくるのか、楽しみです。「夢の世界の終わり」を描くことになるのか? あるいは、「いつまでもこのままでいようね」という閉じた形で終わるのか?
「ダ・カーポ」もそうだったけど、最近の三角関係テーマの恋愛ものは残酷な部分を描きますね。つくづく・・・。
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【参考】「十年目の毬絵」
http://www.cafebleu.net/hagio/works/071.html