星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「無人惑星サヴァイヴ」第52話

第52話「みんなのところへ」

しつこいようだが、昨日のメノリの「わがままを言うんじゃない!」発言が気になって気になって、素直に楽しめなかった・・・。

重力嵐のおかげで、宇宙船はボロボロ状態になり、なんとかするためには死を覚悟で誰かが向かって行かなきゃならない。それでカオルが「俺一人で行く!」と言いだして、「行かせるわけにはいかない! みんなこれまで一緒にやってきた仲間じゃないか!」「そうだ。仲間じゃないか!」などという発言が連続したので、「仲間」の蚊帳の外に置かれているアダムがかわいそうでかわいそうで、どうにもなあ。(−−);

そりゃま、最終的にアダムの仲間たちは無事、戻ってきたよ。戻ってきたからいいけどさ・・・。それって、結果オーライだっただけじゃないの?

メノリが別れ際にアダムにバイオリンを渡したり、数年後のメノリの部屋にだけアダムの写真が飾ってあったり、それを見れば、あるいは彼女こそが一番アダムをかわいがっていて、アダムだけは死なせたくない・・・という想いがあったのかも知れないし、彼女はどこか不器用だから、そういうキツイ言い方しかできなかったんだろうな〜というのは、わかる。わかるんだけど・・・。

ここは判断が難しいところかもしれない。危険だからと言って、子どもを一人で置いていっていいんだろうか? 仕方がなかったというのなら、アダムを置いていくためのドラマにもう少し時間を割いて、気を使って欲しかった。

とは言え、よかった点としては、結局、少年たちは彼ら自身の力でコロニーまで戻ったんだと、そういう風に描かれている点かな。助けをずっと待っていたんだから、最後に地球からの宇宙船が迎えに来るのかと思っていたんだけど、そうじゃなく、彼らは自分たちの力で宇宙船に乗って、宇宙に向かって旅立った。旅立ったところで、物語は終わり、あとは、数年後のエピローグに入る。
その構成がいいなあ・・・と思いました。

ラストの方で少し躓いたけど、全体的にはいい作品だったと思います。1年間、楽しませてもらいました。面白かったです。