小説・一般20.「宇宙でいちばんあかるい屋根」 野中ともそ 角川文庫
タイトルと文庫本の表紙の印象が、「キャラメルボックス」の芝居みたいだなあ・・・と何となく思って購入してみたが、毒舌おばあちゃんと中学生の女の子のコンビが思いの外よくて、最後まで読んだら、感動してしまった。
ヤングアダルト系の作品は、思いの外、私の好みにぴったりと来るみたい。
夜中に大好きな男の子宛の手紙を書いて、朝になったら出せなくなるからと言って、夜中の内にポストに入れて、実際に翌朝になって死ぬほど後悔している女の子の気持ち・・・から物語は始まるわけだけれど、この彼女の暗澹たる気持ち・・・というのが、非常に良く伝わって、彼女の青さが凄く微笑ましい。