星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「少年陰陽師 異邦の影を探しだせ」 結城光流

小説・一般23.「少年陰陽師 異邦の影を探しだせ」 結城光流 角川ビーンズ文庫

本屋で見かけたので、せっかくだから買ってきました。第1巻。電車の中でずっと読んでましたが、大体、1巻目の内容はアニメの5話までとほとんど同じですね。貴船神社でのエピソードが少しだけラストに入ってましたから、正確には6話の冒頭まで・・・かな。

多少時間軸が色々ずれたりもしていたけれど、アニメ版は、ほぼ原作に忠実に作られていることが確認できました。個人的には、紅蓮の抱えている悩みの一部が少しだけかいま見えたことが嬉しかったかな。他の誰でもなく、彼にとっては、昌浩だけが特別な存在なんだって話。

確かに小さな子供にいちいち怖がられて嫌われるのは悲しいものがあるよなあ。にっこりと笑ってくれればそれだけで嬉しいのにさ。
昌浩だけが紅蓮を受け入れてくれた。彼だけが、紅蓮を嫌がらずにちゃんと愛してくれた存在だった。こういう関係性は、大好きです。

まあ、そう単純な話でもないだろうけど、そういう意味では、思い切り紅蓮に思い入れはできたかも知れない。ネタバレを避けるために、続きの巻は当分読む予定はありませんが、紅蓮に感情移入しつつ、アニメの続きも楽しみにしたいところです。

いろんな平安用語と、漢字の書き方がわかったのは助かりました。