第2話「さらば故郷」
・・・帰ってきたのに、勘助にはもう故郷のどこにも居場所がなかった・・・という事実を突きつけられたようで、見ていても辛かった。かつて愛してくれた人それぞれに、それぞれのしがらみがあるみたいで・・・。
「ただ一度の孝行が出来たと思えば、それが何よりです」みたいなことを言うから、その想いの辛さに泣きそうになったよ。本当は、立派になって、手柄を立てて、義父の元に帰ってきたかったんだろうにね。
両親との別れ、育ての親との別れ、兄との別れ・・・を突きつけてきたから、この人は、何もかも捨てて自分の夢を貫く覚悟を持ったんだなあ・・・と言う部分がなかなか感動的だった。
それは一方で、父親の持っているものなどいらないと、宣言した信玄に通じるものがあるのかも知れないなあ・・・と思いました。
私も色々と未練がましいからなあ。過去なんかみんな捨ててしまえ! とちょっとそう思っているところですよ・・・。