小説・一般11.「イズミ幻戦記(完全版)」第3巻 若木未生 徳間ノベルズ
拓己と省吾の地下での再会シーンに感動した。私は拓己のファンなので、この子がぼろぼろになっていくのは辛い。しかし・・・。これが二人の別れのシーンでもあるんだなあ・・・と思うと、ちょっと悲しいよ。
元気で明るい拓己のような少年が、閉所&暗所恐怖症を抱えていて、苦しんでいる設定が美味しい。彼は、省吾なしで生きられないのに、この先どうなったのかと思って、続きを読むのが楽しみですよ。
まあ、拓己がいないと耐えられないのは、省吾の方も同じなんだけど・・・。
しかし、改めて読み直して、「イズミ」がこれほどホモくさい設定満載だったとはちょっと意外だった。こんな話だったっけ? それとも、15年の間に、読み手の私の方が腐ったのか・・・。うーん・・・。