第10話「使者」
コンビニで働くカイジくん。船から下りると、本当に普通の子になっちゃうところが、なんだか不思議だ。あんなにとっさに頭の働く、切れる奴なのに、こんな仕事をしているなんて、なんだか理不尽な気がするけど、これが世の中と言えば、そうかもしれない。
一緒に働いている同僚は、怪しい奴だとは思っていたが、やっぱり、油断も隙もあったもんじゃないなあ、と思って、嫌な気分になった。こんな奴でもちゃんと許して、危ない橋を渡らないように注意してあげているんだから、やっぱ、カイジは、いい人だ。他人のことなんか放っておけばいいのに、そう言う発想がない辺り、人のいいところは変わらない。そういうところがいいなあ。
しかし、借金の山の返済。計算が恐ろしい。やっぱり、20代そこそこの若者にとって、40代ははるか未来なんだなあ、と思った。逆から見れば、あっという間なんだけど。40歳まで我慢して働きなさい・・・というのは、やっぱり若者にとっては残酷か。
なんにせよ、借金なんかこしらえないに越したことはない、と思った。つくづく、怖い・・・。