第43話「クララの願い」
どうやってクララを山の家まで運ぶんだろう? と思っていたんだけれど、ちゃんと村人が協力してくれた。ロッテンマイヤーさんが金で雇ったという形だけれど、一応、筋は通っているのね。セバスチャンをとっとと帰してしまったのは、ちょっと解せませんけど。
傾斜が多いところで、車いすをせっせと押しているハイジを見るのは、さすがに怖い。崖が危ないよ〜。この辺は、ロッテンマイヤーさんでなくても、はらはらしますね。
クララが、自分で車いすに乗ろうとしたり、山の家に残ると言い張ったり、結構、前向きな姿勢を見せてきた。ロッテンマイヤーさんの支配から逃れるように動くのは、彼女なりの成長に見えて、頼もしいし、好感が持てる。
なにしろ、口やかましくいろいろと指図するロッテンマイヤーさんというのは、ある種、子供を縛る母性の象徴のようでもあるしね。彼女に対して、強気の反抗の姿勢を見るのは、結構、気持ちがいいんだわ。
順調に面白い。続きも楽しみです。