星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「宇宙戦士バルディオス」第29、30話

第29話「地球氷河期作戦」
第30話「地球不毛の日」

木星の衛星ガニメデを地球の近くに持ってきたことで、地球を冷やす作戦。アルデバロンには衛星を動かすほどの技術があるが、地球側にはないので、ガニメデを破壊するしかない。そう言う力量の差というのはなるほど〜という感じがした。衛星を動かして、地球を冷やすというと、なんとなくSFっぽい感じもするしね。

しかし、ガニメデを破壊するのに、誰かが特攻精神でもってつっこまなきゃ行けないし、バルディオスによる亜空間への避難も間に合わない。というのも、悲劇にするための無理矢理な設定のようで本当はちょっと不満だ。悲劇にするためにそれしか方法がない・・・と言わせているようで、その辺はいつもながら強引な展開。

とはいえ、自ら特攻役を志願したデビッドはなかなかいいキャラだったなあ。クインシュタイン博士にずっと片思いしていたという彼が、死地に赴く前に「今夜はあなたといたい」と博士を誘って、博士もそれに応じるシーンがなかなかドキドキさせてくれました。

「午前0時、部屋の鍵は開いてます」というセリフがなんかアダルトっぽいよ? 本当にそんなシーンがあるのかと思ってドキドキしましたが・・・。結局は、彼氏、鍵が開いているのを確認しただけでそのまま身を翻して立ち去ってしまいましたが、もったいないなあ。この場合、やってもいいと思うんだけど、むしろ、やらなきゃおかしいだろうと思うんだけれど、そういうシーンがないのは当時のアニメの限界なのかな〜。と言う気がしてもったいない。今のアニメなら入れるんじゃないかという気がする。>29話。

アルデバロンが地球の食料地帯に薬品をばらまいて、地球を不毛地帯にしてしまいました。中和剤はアルデバロンにしか作れません。それでこのままでは食糧不足で地球人は放っておいても滅びてしまうし、我々は、戦わずして勝つことが出来る。と、ガットラーが笑っていたんですけど、そんな作戦が出来るのなら、最初からやれよ・・・と言う気がしないでもない。

食糧不足で各地で暴動が起きて、困った世界連盟は、暴動を起こした連中を皆殺しにする。子供の頃飢えに苦しんだ経験があるオリバーが、怒って世界連盟側を攻撃し、食糧倉庫をみんなに開放してあげましたという話。

それも無茶だよなあ。これが許されるあたり、昔のアニメは本当におおらかだったなあ、と思いました。>30話。