第3話「パラディーゾ」
改めて見て思ったけれど、やっぱり私が感情移入しているのは、「見捨てられた娘」としてのニコレッタの気持ちの方なんだなあ、と思った。爺萌えがどうこうという以前の問題。もちろん、彼らもみんなすてきだけれど。
母娘をテーマにしたアニメも、最近はあんまり見かけなかった気がして、なんだか珍しいし、母親として生きるよりも恋人と楽しく過ごすことを選んだオルガの生き方は、女性としてうらやましくもあり、娘として憎らしくもあるわけで、その気持ちはよくわかる。
いくらイタリア人が奔放な生き方をしているとしても、娘をあっさりと自分の親に預けて、恋人と暮らしているなんて、母親としてどうよ? と思うんだけれど、それでも、憎めない女性として彼女を描いているわけでしょ。
うらやましい一方で、腹立たしいけど、憎めない存在としてのお気楽な母親。そんな母親を見て、ため息をついているニコレッタの気持ちが何となくわかるので、彼女に対しては、どこか応援したくなるんだな。
また、「その気がないなら、あんまり優しくするな」とばかりに、クラウディオにもどこか避けられちゃって、がっかりしている気持ちも何となくわかるし、まあ、最終的にこの二人がうまくいくのかどうかまではわからないんですが、どうなることか、これからの展開も楽しみです。次回を待ちます。