星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「屍鬼」第1話

第1話「第遺血話」

原作は、もちろん既読。コミック版じゃなくて、小説の方です。文庫版発売当時に全部そろえて、すぐに読みました。だから、大体のストーリーと落ちがどうなるのかは知っているつもりだけれど、読んだの自体は、かなり前なので(記録によると8年前。2002年8月)、細かいところはみんな忘れてしまいました。印象が強かった部分だけ、何となく覚えている程度。

コミック版は、連載開始当初から、原作ファンの評判が非常に悪く、特にキャラデザが最悪だと聞いていたので、あえて読みませんでした。

実際、コミック版に準拠だというアニメ版を見てみて、これが坊さんですか〜。これが医者ですか〜。これが辰巳ですか〜。これがあの父子ですか〜。と、つっこみどころが満載で、恵のキャラ設定なんか最悪で、何? このピンクの髪のバカ娘・・・と思わないでもないんですけど、まあ、もともと原作がものすごく陰惨な話で、救いがないんだから、このぐらいマンガチックにしてライトに描いた方が、一般に受けやすいのかも知れないなあ、と、とりあえず、納得はしました。

それでも、いくら田舎と言っても、牛はないだろう。ギャグにしても、寒いし、恥ずかしい。あと、あの変な犬を何とかしてくれ・・・とも思った。

それでもまあ、今時のアニメにするためには、このぐらいのことは、目をつぶって、これはこれとして、楽しむしかないのかも知れないなあ、とも思ってます。(仕方がないんだ、仕方がない)

忘れている原作の記憶を取り戻すのもいいかもしれないしね。目に余るようなら、その時点で視聴は取りやめにします。(現段階では、まだぎりぎり許容範囲)。

いいなあ、と思ったのは、夏野と恵の関係を、暗に示したところかな。夏野は恵のことが嫌いだったけれど、この村から出て行きたいという部分では、心理的に一致していたわけだ。その気持ちをバス停で目があったあの一瞬で、表現したセンスは好きかな、と思った。

全体的に、描写は、あえてマンガチックに、恥ずかしく見えるほどの表現が目立つようにしてあるけれど、そのぐらいの方が、キャラ心理を表すにはいいのかも知れないしね。

これからどうなるのか、意味深なところでひいてきたので、続きを待ちます。さて、次は誰の番なのか? と言うわけで、とりあえず。

【参考】読書記録(2002年下半期)
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ango/3774/book2.html