コミック110.「諸葛孔明 時の地平線」第2巻 諏訪緑 小学館PFコミックス
久しぶりに読んでいるけど、やっぱり「時の地平線」はすごいマンガだなあ、と思うよ。きれいな絵なんだけれど、内容としては政治論を熱く語られてるわけだし、私なんぞの頭ではついていくのに一苦労する。会話の密度が濃いんだよなあ。
ただ、私でもわかるのは、曹操の理想と孔明の理想の違い。「自分の才で世の中を変えたい」という想いが同じでも、人間をモノとしてみるか、ヒトとしてみるかの差。
理想の国を作るために、人間を犠牲にしていいのか。多少の犠牲は仕方がないことなのか。いや、そんなはずはないと。
国の規模で物事を考えると、どうやって法を整備していくのか、その場合、結果としてどうなると思うか、そういうのを細々と考えなきゃいけないわけで、政治というのは、本当に難しいものだと思う。
本家本元の「三国志」にいろいろ書いてあるんだろうとは思うんだが、「時地」の魅力は、悩みまくる孔明にあるんだろうから、いろいろ試行錯誤している彼に着いていくのが、結構、楽しい。これからの展開も楽しみにしてます。
- 作者: 諏訪緑
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2001/03
- メディア: コミック
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