星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「風雲児たち」第20巻 みなもと太郎

コミック158.「風雲児たち」第20巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず!!」この戦いの基本を真っ向から否定した愚劣な政策は、日本国民に西洋に対するやみくもな恐怖を植えつけるか、あるいは夜郎自大なあなどりになってしまうか、いずれにしてもロクな結果にならない。

情報操作によって、国民の目と耳をふさいでしまう政策は、立派な大人を三歳児に引き戻してしまうのと同じです。昭和の愚かな鎖国政策は、徳川時代に行われたものと酷似しており、それは情報洪水のような現代においても、形を変えて続けられている。

印象に残った言葉をあえてメモ。

晩年の高野長英が、若い頃とは驚くほど違った人格者になっていることに感動した。彼の苦難の日々は、彼の中に仏を作ったのか・・・と思ったら、「火の鳥鳳凰編」を何となく思いだした。

「酒は笑いながら飲むのが一番だ」「よし、この次会ったときは、なんの心配もなく、大笑いしながら飲もうな!」「そうだ、長生きしようぜ」
この瞬間の長英の笑顔が、泣かせます〜。

風雲児たち (20) (SPコミックス)

風雲児たち (20) (SPコミックス)