小説・一般17.「日本沈没 第二部」下巻 小松左京、谷甲州 小学館文庫
えらく時間がかかったけれど、ようやく読み終わりました。
「日本沈没」はもともと「日本という国土を失った日本人が、その後の世界でどう生きるのか?」を書こうと思って、スタートしたもので、「日本の沈没」はそのための前振りに過ぎなかったんだと、あとがきで小松左京が語ってます。
じゃあ、ようやく出されたこの第二部の方が本編だったと思っていいんだろうけど、いかんせん、国際事情に疎い私が読んでも、微妙に難しくて、キャラに感情移入しづらいし、そもそも、私、日本政府をまったく信頼してないしってところで、違和感がばりばりになってしまった。
登場人物たちが、ものすごく素直に、日本の首相を信じているし、実際にいい人として描かれているからね。第一部を読んだときも思ったんだけれど、日本政府が、ここまで本気になって、日本国民を全力で助けようと頑張ってくれるならどんなにいいか。でも、現実はそうじゃないじゃん? だから、違和感があるんだなあ。と思いました。まあ、現実の場合、問題は政府だけじゃないんだろうけどね。それでも何となく。
- 作者: 小松左京,谷甲州
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/06/06
- メディア: 文庫
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