小説・一般16.「日本沈没 第二部」上巻 小松左京、谷甲州 小学館文庫
「日本沈没」のラストでは、これから日本人は日本という国土なしで生きていかなければならない。世界の難民となるだろうという予告がされていたわけだけれど、それに伴って書かれた続編。その後の世界で生きる日本人の話。
だけど、正直、私には難しすぎて、ついて行きづらかった。国土がないのに、どうやって日本政府がまだ持続しているのか、そもそもそこがよくわからなくて・・・。ちゃんと首相もいるみたいだし、そういうものなのかね?
世界各地で、日本人と現地の人々との摩擦が起きているエピソードが書かれていて、こういうのは、さもありなん、という感じがした。
ただ、主に舞台となっているパプアニューギニアにしても、カザフスタンにしても、そもそもよく知らない土地ではあるし、そこで生きる彼らの生活ぶりに、上手く感情移入できなかったというか、想像が働かなくて困る。
世間知らずの私の限界だなあ、と思って、自分がちょっと情けなくはなるんだけど・・・。
- 作者: 小松左京,谷甲州
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/06/06
- メディア: 文庫
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