映画13.新井陽次郎監督「台風のノルダ」 (日本・2015)
突拍子もない設定を、無理矢理見せちゃうって感じは、どこか新海誠監督の「星を追う子供」を思い出した。こちらは短編だから、そんなに考えている暇もなく、終わってしまうので、きれいと言えばきれいなんだけど・・・。
よくよく思い出して、考えてみれば、封印されていた少女を、何も考えずに解放しちゃってよかったのかな? と言う気がするし、そもそも、男の子たちって何をもめてたんだっけ? と、わからなくなってくるし、台風が行ってしまったから、それですっきりしたとばかりに、いろんなことをごまかされている感じもする。
映像としてはきれいなんだけど、なんかもやもやしたものが残るなあ、というのは、同時上映作品だった「陽なたのアオシグレ」と同様。ただ、どっちにしても、男の子は女の子のために一生懸命がんばりました。という気持ちだけは伝わる。伝わるからそれでいいのかな? いいのだろうか?