コミック29.「風雲児たち 幕末編」第16巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス
22巻まで読んだんだけれど、自刃した高橋親子が何者だったのかわからなくなり、少し前から読み返そうと思って、また戊午の密勅のあたりから読み直してみました。
1858年(戊午)に、孝明天皇が水戸家宛にしたためた手紙(勅)を戊午の密勅という。史上初めて、幕府を通さずに直接水戸家に届いた。(水戸家は当時、幕府に謹慎を命じられていたにもかかわらず)
勅の内容は、幕府に届いた内容と同じで、「外国と次々に無断条約を結んでいて、その説明がないから朝廷は心配している。国の内外に平和を保ってほしい」みたいな感じ? 漫画に描いてあったことをさらに意訳して、短くしてみました。
内容はともかく、朝廷が直接水戸家にそれを命じたというのが問題で、幕府に代わってこれからは水戸家が政治を執るように、と言っているようなものだから、幕府と水戸家の全面戦争みたいになっちゃうわけですよ。幕府側は絶対にそれを認めないし、水戸家に対しては、それは手違いで届けられたようなものだから、勅をこちらに渡すようにとのこと。
水戸家は代々、勤皇の家柄だから、朝廷の命令には逆らいたくないし、かといって、幕府に成り代わるだけの力もなく、下手をすれば、幕府によって取りつぶしの憂き目にあうから、藩内が大混乱になっていく。
幕府は、戊午の密勅に関わった人間を片っ端から捕まえて、調べていったら、幕府クーデター計画まで出てきたから、その連中をどんどん処罰することにした。これが安政の大獄です。
と、解釈してみましたが、だいたい、そんな感じであっているだろうか??
- 作者: みなもと太郎
- 出版社/メーカー: リイド社
- 発売日: 2009/12/28
- メディア: コミック
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