星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「海街diary」第1巻 吉田秋生

コミック49.「海街diary」第1巻 蝉時雨のやむ頃 吉田秋生 小学館fsコミックス

吉田秋生のコミックスは昔から買っていたのだけれど、この作品だけ買わなかったのは、本屋で第1話のお試し版を読んでみて、ちょっとばかり嫌悪感があったからなんだ。というのを、改めてコミックスで読んで思い出した。

第1話の葬式の物語で、弱気なおばさんがずっと泣いていて、葬儀の挨拶を娘にやらせようとして怒られるシーンがあるけど、要は、作者の怒りをそこに感じて、「私、こういうタイプ、大嫌い!」という想いが伝わってくるし、そのあとも、しつこく、「こういうタイプは、どうせ何もしない」と、エラく細かく分析しているシーンが入っている。

作者は、そうやって、いつも他人を「こういうタイプは、こうだ」と分析したがる傾向があるのだろうかと・・・。

私から見れば、自分はどうも弱気で泣いているおばさんに同調してしまうので、いきなり怒って、「あなたがちゃんとしろ!」と命令してくる強気なお姉さんは苦手だし、その後も、悪口ばかりいいかわしている姉妹に苦手意識を持ってしまった。

それがこのシリーズを避けていた理由。しかし、これだけ長くシリーズが続いているということは、それなりに人気があるんだろうし、いい加減、ちゃんと向き合って、読んでみようかと思った。鎌倉の光景はいいな。と思う。ある程度、知っている場所には違いない。