映画36.ジョン・ラセター、ジョー・ランフト監督 「カーズ」 (アメリカ・2006)
「お前は一度でも周りのことを考えたことがあるのか?」
結構、このセリフが強烈に響いた。よくある子供向けの教訓話といえばそうなんだけれど、これは、大人の心にも訴えるものがあるんじゃないだろうか? 冒頭から、主人公の自己中ぶりがあまりにひどいし、見ていても痛くて、大丈夫か? この作品は~。あんまりすきになれない話だよねえ。などと、なめきった態度で見ていたけど、主人公の意識が変わる辺りで、私も変わらなきゃなあ。的な気分になった。
世の中の人間が、みんな、自分のことばかり言ってないで、周りをよく見ることを覚えれば、世界は少しでもいい方向に変わるんじゃないだろうか? そういう意味で、この作品のテーマは大事だし、みんなにおすすめだと言っていいのだと思う。いい作品でした。