星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

富野由悠季監督 「Gのレコンギスタ5 死線を越えて」

映画26.富野由悠季監督 「Gのレコンギスタ5 死線を越えて」(2022・日本)

ブルク13にて視聴。面白かったです。劇場でロボットアニメを見ると、ものすごい迫力で、これこそ、富野監督の本領発揮という感じがして、映画館で観て良かったです。

もともと、ものすごい情報量だから、画面が大きい方が見やすいのかもしれない。

全体的に、戦闘シーンばかりで、ずっと戦っているんだけど、その分だけ、この人達が非常に好戦的なこと、そんな連中に強力な兵器なんか与えちゃだめなんだという、テーマが、よく伝わります。

人間は、武器があれば、使っちゃうんだよね。その結果として、人殺しになるとしたら、やっぱり、その武器は破壊すべきなんだって。道具は使い方次第なんて言葉は、欺瞞だとわかる。

嫉妬と劣等感、対抗意識は、戦いの理由になりうるし、それゆえに、やめることもできない。

女性なら戦わないなんてことはなく、むしろ、女性の方がよほど好戦的じゃないか? という事実にも気づく。

終盤の大気圏突入の凄さは、並じゃないし、宇宙で人間が作ったものを、地球が自然が壊しているようにも見える。壊れて、正解だよ。

もとより、結論の出る話でもないんだけど、とにかく、旅に出て、視野を広げようという結末は納得がいくものでした。その場所を離れなければ、見えないものもある。

なんとなく、そういうことを、つらつらと考えてました。いい作品を観たと思います。良かったです。