萩尾望都のSF短編小説集。14作の小説と2作の漫画を収録。漫画のうち、「左ききのイザン」は、読んだことがあったのだけど、その前日譚である小説「ヘルマロッド殺し」は初めて読んだ。「ヘルマロッド殺し」を読みたくて購入したようなもの。
もう一つの漫画「いたずら らくがき」も、初読み。8ページの掌編。タイトルこそ、落書きだけど、ちゃんとしたSFになっている。
表題作の「美しの神の伝え」こそ、なんだか設定がややこしくて、読みづらかったけど、残りの小説は、短いせいもあって、スラスラと読めた。
全体的に、「私はみんなと同じなんて嫌。みんなと違って、何が悪いの?」という思いが、溢れている感じがする。みんなと違うことこそが、創造性を生む。そういうテーマ。