星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「人間の土地」 サン・テグジュペリ

読書9.「人間の土地」 サン・テグジュペリ 新潮文庫

郵便飛行の歴史には詳しくないので、主人公たちが、どこからどこへ向かって飛んでいるのかが、よくわからなかった。サハラ砂漠を超えるからには、ヨーロッパからアフリカ方面に向かっているのだろうか? とも思ったんだけど、南米の地名も出てくるし、大西洋も超えていっているのだろうか? そこに戦争がどう絡むのかも、歴史認識が足りなくて、自分の知識のなさにがっくり来ている。

有名な「愛するということはお互いに顔を見あうことではなく、一緒に同じ方向を見ることだ」というセリフが、この作品に出てくることに感動した。

あと、宮崎駿の解説が、この本の中で、一番わかりやすかったかな~という気がした。人間のやることは狂暴だという。