星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「orange オレンジ」第6、7話

第6話「LETTER06」

第7話「LETTER07」

原作漫画を読んだ時には、「そういう設定なんだ」と思って、一気に読んでスルーしてしまったが、こうして、アニメで1話ずつドラマ仕立てで丁寧に見ていくと、キャラが生きている分だけ物語の矛盾に気づくというか。いくら見ても、私には翔君の気持ちがよくわからなくて。なんで、彼がそんなに自殺したいのか、その気持ちに共感できない。

母親の死に責任を感じたというが、そんな理由で、子供が自殺するものかねえ? 黙ってみていれば、友達はみんないい人だし、家族も優しそうなおばあちゃんがいるし、好きだと言ってくれる女の子が二人もいて、弁当は作ってもらえる、モーニングコールはしてもらえる。これだけ恵まれた環境にいて、何、ぜいたく抜かしているんだ?? 的な反発が来る。

自殺を考える子供って、普通、もう少し追い詰められた状況にいるんじゃないかと?

ただ、今どきの子供って、一人っ子が多いし、ましてや、ひとり親で、母親と息子の組み合わせだと、異常なほどの結びつきがあるみたいだから、母親には自分がついていなきゃだめだと考える可能性もあるんだろうけど、、、しかし、私はそんな環境に置かれたことがないので、その気持ちを想像できない。よくわからない。

息子への当てつけに自殺する母親に問題ありだと思うが、息子まで自殺すれば、今度は、ひとり残されたおばあちゃんが気の毒じゃないのか? おばあちゃんの気持ちを考えず、心配してくれる友達の気持ちを考えず、自殺するんだったら、こいつこそ、ただの自己中じゃん?? という気がするんで、やっぱ、私は翔君があんまり好きになれないんだわ。

「超級! 機動武闘伝Gガンダム」第1巻 漫画:島本和彦とビッグバンプロジェクト(宮北和明) 脚本:今川泰宏

コミック38.「超級! 機動武闘伝Gガンダム」第1巻 漫画:島本和彦とビッグバンプロジェクト(宮北和明) 脚本:今川泰宏 角川コミックス・エース

アニメ版のファンです。コミック版は、以前、途中まで読んだけど、止まっていたので、古本屋で全巻揃えた勢い、もう一度、最初から再読することにしました。

とはいえ、アニメ版のファンとしては、やっぱり最初の巻はつらい。島本和彦が入れてくる妙なノリのギャグが滑っていて、全然笑えないし、面白くない。

好きなキャラや物語の展開をいいように馬鹿にされている感じで、ため息が出る。しかし、読むと決めた以上は、最後まで付き合いますよ。このまま、行きます。

 

「orange オレンジ」第5話

第5話「LETTER05」

翔と菜穂がすっかり出来上がっていて、リア充してます。高校時代で、これだけ青春していれば、いろいろうらやましい限りだ。

友達がみんな、菜穂のことを思っていて、色々助けてくれたり、協力してくれたり。お互いにかばいあっているのがいい感じ。

未来の私が、ちゃんと須和のことを思っている。その一文を、最後で示したのがいいな。と思いました。そうでないと、救われないしね。

デヴィッド・エアー監督 「スーサイド・スクワッド」

映画40.デヴィッド・エアー監督 「スーサイド・スクワッド」 (アメリカ・2016)

字幕版を視聴。ネットで、この作品が「ジャスティスリーグ」に続く一連のDC作品と世界観が同じでつながっているとの情報を得たので、夫と一緒に見てみることにした。確かに、そのまんま「バットマンVSスーパーマン」の続編で、スーパーマンが死んだ後の世界だと物語の中で言及されている。スーパーマンがいなくなった今、世界をどうするかという話で、悪には悪をもって征するしかないと、犯罪者を集めてチームを作るとか、いろいろ無茶ぶりですよ。

犯罪のシーンがいろいろ描かれたけど、やっぱ、DC作品は、マーベルに比べて、いろんな部分が生々しいな。と思った。エロとバイオレンスに関して、やっぱ、アメリカ映画はさすがに過激ですよ。

元がアメコミのキャラだから、キャラの立ち方は異常。ハーレイクインの圧倒的な存在感が目を引く。彼女を演じている女優さん、すごいな。と思った。彼女の前にジョーカーですらかすんで見えるほどで。

あとは、時折日本語でしゃべっている日本人女性も混じっていたけど、「日本刀に魂を吸い取られる」という設定が面白かった。アメリカでは、日本刀ってそういうイメージなのかと??

いろんな部分で過激なので、人に勧めるのは難しいが、最終的には家族の物語として落ち着くところはやっぱりアメリカ映画だと思った。特に、スナイパーのお父さんと娘の設定がよい。娘がとてもいい子なのがよかったと思います。

トラヴィス・ナイト監督 「KUBO クボ 二本の弦の秘密」

映画39.トラヴィス・ナイト監督 「KUBO クボ 二本の弦の秘密」 (アメリカ・2016)

吹替版を視聴。本当は、字幕版を見たかったんだけれど、お義母さんが一緒に行きたいといったので、お義母さんに合わせて吹替にしてみた。しかし、心配していたほど、吹替版でも悪くなくて、日本語でも違和感なく見ることができました。矢島晶子さんの声はよい。

クワガタとサルをお供に、三味線と折り紙で戦いつつ三つの武具を探す冒険ファンタジーということで、設定だけを見るとなんかネタのような内容かと思っていたけど、意外とそうでもなく、まじめな感動作だった。

和風テイストのアジアンファンタジーと、どこか欧米風の襲い掛かってくる敵たち(巨大なガイコツとか、海中の目玉とか)が、うまく融合して、見ごたえ満載だったし、そこに親子の情愛が加わって、なかなかいい味を出してました。

クボの三味線の音色と、それに合わせて、折り紙が様々な人形に変化していくのを見るのは、なかなか迫力でよかったです。

興味のある人は見ておいて損はない映画だと思いました。おススメです。

「orange オレンジ」第4話

第4話「LETTER04」

須和君がいい男過ぎて、惚れてしまうわ。こんないい男に惚れられておきながら、それに気づかず、翔君のほうを選ぶとは、主人公ももったいないことをする。というか、それが恋心というものなのかもしれないが・・・。

とはいえ、「菜穂がだめって言ったから、(先輩と付き合うのを)やめた」ってのは、そんなことを言われて、いいのか悪いのか、素直に喜んでいいものなのかどうか。

自分で決められないので、女に判断を仰ぐというやり方はどうなのかね? しかも、口で言わずに、こっそり紙に書いたメッセージだけ、さりげなく隠すように入れておいたっていうんでしょ。なんかやり方がこずるいというか、いちいち相手を試すような真似をするってどうなのかと思う。

そもそも、主人公が悩む以前の問題として、菜穂にモーニングコールだの弁当を作らせるだのさせておいて、その一方で、告られたからと言ってほかの女と付き合い始め、付き合っている女がいるくせに、今度は「なんでモーニングコールしてくれなかったの?」といちいち聞いてくるあたり、どうかと思うよ。

それこそ、聞かなくてもわかりそうなものでしょ? 普通、彼女ができた男にモーニングコールだの弁当だの作っていったら、相手の女の子に悪いと思うじゃん。この場合は、菜穂が正しい。翔君が、どっか無神経で、女を便利に使っている感じ。

こんな男を助けるために、みんなが翻弄されなきゃならないとは、なんだかなあ。という気分になってきた。とはいえ、今どきの男の子なんて、大体、みんな、こんな感じなのだろうか?

古橋一浩監督 「はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」

映画38.古橋一浩監督 「はいからさんが通る 前編 ~紅緒、花の17歳~」 (日本・2017)

原作漫画は未読。テレビアニメ版は、子供のころ、リアルタイムで見てましたが、ビデオデッキのない時代なので、飛び飛びで視聴。物語も途中で終わった記憶があります。

今回の映画版は、原作の最後までをアニメ化してくれるらしいので、続きが楽しみです。

物語的には、テレビアニメ版を思いっきり端折ってまとめたダイジェスト版という感じ。登場人物を見ながら、ああ、こういうキャラいたなあ、こういう話だったなあ、と、懐かしく見ることができました。ダイジェストだけど、まとめ方は非常にうまくて、見事につなげたと思います。

今見ても、少尉、かっこいいわ。できすぎなほどいいわ。

大人になってから見直すと、子供のころにはわからなかった設定が見て取れる。薩摩藩士が公家の娘と結婚したとか、旗本の家の娘を敵としてみているとか。なるほど。

声優さんの配置もよかったし、昔のテレビアニメ版を覚えている人にはお勧めかと思います。実際、映画館の客層も、ほとんどが私と同世代か年上のお姉さまたちでしたね。下の世代にも見てほしいけど、ダイジェスト版だとやっぱり厳しいかしら? と思って、残念です。個人的には満足。非常に面白かったし、気になるところで引いてきたので、続きも楽しみです。後編を待ちます。