星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

OVA「R.O.D」第3巻

最終巻ですが、あいかわらずクオリティの高いOVAでした。非常に満足。
こういう作品こそ、もっと評価されるべきだと思うのですが、誰も知らないだろうと思えることがちょっと悲しい。
とりあえず、公式頁は、<A HREF=http://www.sonymusic.co.jp/Animation/ROD/ TARGET=blank>こちら</A>です。興味のある方はどうぞ。

お話的には、ありがちなストーリーだと思うのですが、(骨格の部分はね)、敵が世界偉人軍団で、対する主人公側の組織が大英図書館のエージェントという設定の部分だけでも十分に惹かれます。

主人公、読子・リードマンのキャラクター設定もアイディア勝負という感じ。

図書館によくいるタイプの文系少女、黒縁メガネをかけて、ちょっとボサつく感じで長髪ストレートの黒髪、読書さえしてれば幸せというタイプ。
普通はキャラクターとして設定しない、しても脇役にしかならないだろう彼女をアクションものの主人公に据えるこの異色さ。
「本が〜私の本〜。あ〜何するんですか〜」という頼りない感じのしゃべり方と、よたよたした走り方の彼女(しかも彼女は片手にいつもカートをひいている)が、それでも実はとても強い!! このギャップが実にいいです。

紙を自在に操り、武器として使用する部分のアクションシーンの見せ場はアニメーションとしても実に見応えがあって、見ていても楽しめます。

一見、追いつめられていそうに見えて、土壇場で逆転して勝っちゃう展開は、オーソドックスだけど、それ故に楽しいし。
音楽の切り替えもいい。岩崎啄の音楽は実にかっこよくて、個人的にはサントラが欲しいです。

世界偉人軍団の魅力とか、大英図書館についても書きたかったけど、まあ詳しくは本編を見てください・・ということで。

OVA3本で終わってしまうのが実に惜しい内容ですが、OVAだからこそ時間とお金をかけて丁寧に作れるんだろうなあ・・とも思えるから、仕方がないところですか。せめて7話ぐらいは欲しかったような気がするのがちょっと残念。
ナンシーさんについてとか、他のキャラについてとかももっと知りたいところですが、そういう人はマンガか小説を読んでくださいということでしょうか。ううむ?