星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「オーバーマンキングゲイナー」第14話

第14話「変化!ドミネーター」

私の素人目にもわかるほど見事な動きでしたね。TVアニメとは思えないほどきれいになめらかに動いて、絵のレベルも全く崩れない。すごかったです!

今回は脚本もいいし、絵コンテも独特の味があって秀逸でした。すべてに置いてレベルが高かったです。第11話の時もすごいと思ったけど、それを超えたかもしれない。

そこまでして描きたい「シンシア」というキャラは何者なのか? 彼女が物語の後半を支える鍵になるんでしょうか?
今までの敵であったはずのアスハムを完全に圧倒しちゃったけれど、セント・レーガンとしての「誇り」を感じさせて戦うアスハムの男気には感動でした。
ザッキに「逃げろ」と指示して、「誰かがこれをロンドン・イマに伝えねばならん」と言っておいて、彼が去ったあとに、さらに独り言で「ザッキには敗北する姿を見せるわけにはいかぬからな」と続けるあたり、アスハムというキャラの性格がよくでていてステキじゃないですか。いいなあ。(^^)

シンシアのオーバーマンが深紅なせいか、どこか彼女を見ていると「エヴァ」のアスカが浮かぶんだけど、私だけかな? 「気の強い女」という点でどこか共通するのかも。シンシアはアスカよりずっと性格が悪そうというか、ひとくせもふたくせもありそうだけどね。アスカは気は強かったけど、根は素直だったと思うし・・。そもそも比べる方が間違っているか?(^^);

サラとゲイナーの会話のシーンで描かれた二人の距離感がいいなあ・・と思いました。ゲイナーに背中を向けているサラを手前に、ゲイナーが後ろの方で小さく描かれたまま会話している構図が独特で面白いなあって。今回は、本当にそういう「いい意味でちょっと違う」と感じる絵コンテが随所に見られて楽しかったです。

リュボフ女史に対して、肩を抱こうとしながらできないママドゥ先生を最初に強調して描いて笑わせておいて、後々、しっかりと抱き合う二人・・を見せつけるように描いているその見せ方もいい。二人の距離の縮まり方が目に見えてよくわかるじゃないですか。今までほとんど接点がなかった(ように見えた)二人なのに、この話数だけで一気にカップルとして成立して見せちゃう演出が巧いと思いました。

いやあ、本当にすごい回を見させていただきました。感動です。