■「もっけ」第1巻 熊倉隆敏 講談社アフタヌーンKC
これは、とてもとても私好みの作品でしたね。かなり気に入りました♪
「民俗学」が好きなことは前にも描いたと思うけど、これはそのものズバリの「妖怪」もの。しかもこの種の作品にありがちな「妖怪退治」アクションものでもなく、変な風なホラーものでもなく、ただそこにいる「あやかし」たちをめぐる人間たちの物語。主人公の姉妹のキャラクターがいいせいか、どこかほのぼの感すら漂っている。
自然な流れで人間心理のちょっと痛いところをつくテーマを描いているから、説教くささもさほどでもなく、素直にほんわかした気分で「あ、そうなんだよね」「そういうことってあるかもしれないね」という気持ちで読める。
面白かった。オススメです。