星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「機動戦士ガンダムSEED」第29話

第29話「さだめの楔」

謹んで、ニコルくんのご冥福をお祈りします。(;_;)
いやあ、彼ははっきり「死にキャラ」でしたから、いずれは絶対・・と思っていましたが・・。基本通り、アスランをかばってキラに殺されましたねえ。

で、予告してもいいけど、次に死ぬのはトールですね。ちなみに今度は逆にキラをかばってアスランに殺されるのがベストでしょう。まあ、「キラをかばって」まではやりすぎかもしれないけど(トールはそういうキャラじゃないし)、今のところアスランはキラの仲間を誰も殺していませんから、それじゃ不公平だもんね。彼の手も血にまみれるべきです。そうしてこそ、「誰のために戦うのか?」「なんのために戦うのか?」という物語のテーマもよりはっきりするはずですから。

トールが殺されたら、ミリアリアも黙っちゃいないでしょうね。彼を救えなかったキラを許せるか? フレイと同様に「なんでトールを助けてくれなかったの?」と彼を責めることになるだろう。それが憎しみの連鎖というものです。

誰かが殺されたから、復讐のために「戦わなきゃ」と立ち上がっていたら、無限にきりがないのだということ。
そんなの「当たり前だろう」と思うかもしれないけど、当たり前なのに、現実にそれが繰り返されて「戦争」がなくならないのも事実でしょう。

「二コルはどうして軍に志願したんだい?」と訊かれて彼は応えた。
「やっぱり・・僕も何かしなきゃって、思ったんですよ」
 ありふれた答えに聞こえるけど、その考えこそが、もっとも危険なのだという事実に気づかなければならない。

だんだんテーマが見えてきたというか、上手くすれば「SEED」は思いの外傑作になるかもしれない・・と思えてきた。今後に期待!