61.「最終兵器彼女」第6巻 高橋しん 小学館ビッグコミックス 評価★★★★
やはり原作の方が、アニメより丁寧ですね。ちせとシュウジがたどり着いた海辺の街のエピソードが、ここまで重要な役割を持っていようとは思いませんでした。
アニメ版では、ただ二人でたどり着いた街・・という印象で、「ちせの街」の外にまだ街があるなんて・・という部分が不満だった私としては、コミックスを読んでようやく納得出来た気がします。
要するに、あの街は街のように見えるだけで、もともとゴーストタウンだったところに、生き残った人が集まっただけだったのね。
この説明をアニメが省いたのが残念ですね。それとも、説明していたのに、私が聞き逃しただけだろうか?(←そういうこともよくやるので、うかつなことは言えないなあ)
あと、二人で過ごす残された時間の重さ・・も、コミックスの方がより丁寧に伝わった気がします。痛ましいです。
こういうのを見るとひしひしと感じる。平和で幸せな時間とは、あまりにも儚いものなんだと言うこと。だから、このひとときを本当に大切にしなきゃならないのだと言うこと。
そういう意味で、今の「平和」な時間のありがたさをひしひしと感じた物語でした。いよいよ、次回で最終巻。楽しみです。