19.「おーい!竜馬」第14巻 原作:武田鉄矢 漫画:小山ゆう 小学館ヤングサンデーコミックス 評価★★★★★
半平太の最期、以蔵の最期。
作者は、岡田以蔵にかなりの思い入れがあるみたいで、物語の初期から憎めないキャラとして登場させ、読者としても一番共感できるキャラとして描かれていたけど、やはりその最期には泣けるものがありました。
獄中で「竜馬が来るまでは!」と拷問に耐える姿。毒入りのすしを食べさせられたこと。
「殺されたくない」「死にたくない」と泣いていた以蔵が、「乙女さんを放せ!」と叫んで抵抗して殺されるシーン。自分が殺されるときよりも、誰かを助けようとするときに、人は力を発揮できるものだという。
一応、ここがこの物語の前半の山場でしょう。
身分制度故に苦しんできた彼らの最期の叫びは胸を打ちました。