星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「風雲児たち」第12巻 みなもと太郎

84.「風雲児たち」第12巻 みなもと太郎 リイド社SPコミックス 評価★★★★

林子平の物語が、光太夫の物語とつながって終焉を迎えるところに感心しました。また、光太夫の物語のクライマックスに中川淳庵桂川甫周の名前が出てくるあたりで、歴史上の人物たちのつながりを見て、感動できます。そういう風にきちんとまとまるよう、物語を展開した作者の手腕にも感心。

それにしても、半年の差で夫に会えなかった小市の妻はかわいそうだなあ・・・と思いました。10年前に死んだと思っていた人が生きていて、それなのに、実はたった半年前に亡くなったんだと聞かされれば・・・。たった一コマの出番だけど、そういう話は痛ましいです。

後半に高田屋嘉兵衛の名前が出てくるのだけど、物語の中で描かれないのが残念。どこがどういう風に「超一流の人物」なのか、これだけじゃ全然わからない。幸い、ずいぶん前に司馬遼太郎の「菜の花の沖」を入手済だったので、近いうち、読んでみようと思う。(「竜馬が行く」とほぼ同時期に手に入れた割に、長い間、積読状態だったのだ。)

あと「おろしや国酔夢譚」も、今日、無事入手できました。読みたい本はいっぱいあるんだけど、読書ペースが追いつかないのが、一番困ります・・・。(^^);

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