星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「鉄人28号」第4巻 横山光輝

104.「鉄人28号」第4巻 横山光輝 秋田書店秋田コミックスセレクト 評価★★★

「十字結社の巻」「ブラック博士の巻」「光る物体の巻」収録。

大体「十字結社」の物語のあたりで読むのが辛くなって、そのまま放置していたのだけど、原稿もやらなきゃいけないので復活。

十字結社やモンスターのデザインはすごくいいと思うけど、物語自体は「超人間ケリー」や「不乱拳博士」の物語に及ばない気がして評価が低め。

ブラック博士の回は原作を読むとはっきり「アッシャー家の崩壊」を意識しているのがわかる。タイトルもそのまま「ブラック家の崩壊」だし。アニメ版はそれを現代の視聴者を意識して作り直しただけみたいだ。

「光る物体」の回は、はっきりアニメ版の勝ちだと思う。原作の方は、単純に隕石にくっついてきた不定形生命体が次々と人間に化けて正太郎たちを翻弄するという展開で、それ以上の話ではない。今ならSF映画でありがちなネタと終わってしまうだろう。(あるいは、これも元ネタがあるのだろうか?)
アニメ版がその題材をいかに上手く料理したかは、見た人ならわかるだろうと思うので説明は不要か。

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