第２話「キョゲン」
・・・あのお姉さん、助かっちゃったんですね・・・。原作じゃ、助からないんだけど・・・。この変更をどう見るか？ というところがポイントかな？
原作は、問題提議だけして、答は丸投げ・・・というテイストを取っているんだけど。アニメ版だと一応、ドラマとして完結させる方向にいかせなきゃいけないから辛いところ・・・。
この場合、ウソつきのお姉さんは、ウソをついた代償に死ぬことになる怖さが、原作の醍醐味であったんだけど、アニメ版で助けちゃうのは、何故、彼女はウソをついたのか？？ という部分を考えて、四月一日による救いを与えたかったと言うことなんでしょうかね。
ただ、あのお姉さんが「ええ、弟なんですよ。優しくて、いつも私のことを考えてくれているんです」というウソをまたつくのかと思ったんだけど、それもなかったみたいだし、まとまりとしては、今ひとつ弱かった気もする。そこにいない人をさもいるかのようにウソを付き続けた彼女の気持ちを、もう少しフォローしてもよかったんじゃないかという気もしたんだけど・・・。
「小指は、何をする指なのか考えてご覧なさい？」という答を、原作でも出していなかったんだけど、アニメでも放り投げた感じ。
私なりの答としては、「指切りをする指」だと思っていたんだけど、また解答してもらえなかった・・・。「ウソついたら、針千本飲ます・・・」ということで・・・。でも、まあ、「指切り」というのは、そもそも「約束」をかわすことが先にあって、「約束を違えたら、殺しますよ」という意味だから、微妙に違うのかも知れないなあ・・・という気もしているのだけどね・・・。
