第21話「21」
光の中に入りたいあまりに、闇に落ちたという感じですね。こりゃ、いくらなんでもまずいだろう。本人も気づいているように、友達にウソをつかなきゃつきあえないような相手と関係を結ぶというのは、傷つくだけ傷つくだけで、捨てられて終わりになっちゃうというのがあからさまに目に見える。
なまじっか、今まで男とつきあった経験がやたら多いというのが、逆に仇になっちゃって、SEXに対して「この程度のことぐらい・・・」と簡単に思っちゃうあたり、彼女の長いモノローグを聞いていて、非常に辛かった。
寂しさから、男のぬくもりを求めているんだろうなあ・・・というのは、よくわかるんだけど、それを繰り返せば、女友達は確実に離れていくだろう。
タクミとの関係はいずれみんなにばれるだろうけど、そのときに、淳ちゃんやナナにまで見捨てられなきゃいいけど・・・。
今まで繰り返されてきた奈々のモノローグを見る限り、この話は「楽しかった世界が崩壊する話」みたいだから、これはもう「崩壊への序章」という感じですね。それがわかるから、見ていてもかなり辛い。
特に、前回、ノブとの仲がちょっとうまくいった感じに見えたので、私でも「奈々にはノブぐらいで丁度いいんじゃないの?」と思ったし、彼もまんざらではなさそうだというのも今回で見せてきた。
将来的にノブが、「ハチ・・・タクミと寝たんだ。はは。やっぱ、タクミが相手じゃオレなんか全然敵わないよなあ」と言って、傷ついてしまいそうで、それも想像すると辛い。(><);
あと、まさかと思うけど、誰にも言えないまま、この調子でタクミとの二股関係がずるずる続いてしまう展開も考えられるし、それこそ、どうなっちゃうんだろう? というどきどきが止まらない感じですね。
うーん。この調子で引っ張られてしまうのは、作者の側の思惑にまんまと乗せられているような気もするんですけどね。どうしよう? 心配でたまらないんですけど・・・。次回も楽しみです。