第２０話「アガナイ」
バレンタインデーの楽しい雰囲気と、友達を殺したらしい女性のおどろおどろしい雰囲気が混ざり合っちゃって、ちょっとかみ合わなかったようなちぐはぐな印象を受けた。まあ、人殺し云々の方だけをメインにすると、重苦しすぎて救いがなくなっちゃうからだろうけど・・・。
原作では短編でまとめた話だったけど、そもそも原作からして女性二人がトラブった原因などはまったく描かれておらず、ただ人殺しの罪にはそれ相応の報いを受けるものなのだという落ちの手厳しい話だった。
どうなのかな〜。もし、物語をふくらませるのなら、女性二人の関係についてもっと絞り込みそうなものなんだけど、彼女の独り言でさらっと流した限りだと、どうやら男がらみらしいとわかっただけで、深くは語らなかったのがちょっと残念。
罪を犯すには、それ相応の理由があるものだと思うし、私はむしろ、そっちの方に興味があるのだが・・・。ああ、でも、「罪に対する報い」の方を描きたい話だから、人殺しの方に意味を持たせちゃ、説得力が半減しちゃうか。このテーマは難しいものです。
