小説・一般1.「しゃばけ」 畠中恵 新潮文庫
「しゃばけ」シリーズ第1段。前から興味があったんだけれど、ようやく読んでみることが出来た。評判通り、なかなか面白い。江戸時代を舞台にした妖怪ものというのも珍しいけれど、とにかく、キャラクターがよい感じ。
病弱な若だんながかわいいのと、彼に対してとことん甘い両親とか、あやかしたちとか。こういう、下手すればわがまま言い放題の状況にあって、嫌な奴になっていない若だんなの性格がいいなあ、と思う。
「しておくれでないかい?」とか「そうお言いでないよ」という江戸の町人言葉が、なかなかいい味になってます。
江戸の風俗が感じられる描写がよくて、ぐいぐい読まされる感じだったので、これからも読んでいきたいシリーズだと思いました。続きも楽しみです。