第5話「桜の森の満開の下」前編
原作は未読。野田地図の「贋作・桜の森の満開の下」なら見に行ったことがあるんだけれど、内容は、すっかり忘れてます。
だから、どこからどこまで原作通りなのか、よくわからないんだけれど、冒頭から全開のギャグタッチシーンに唖然としました。しかし、それでいて、怖ろしくシリアスな惨殺シーンと、見事に混ざり合って、絶妙な味を出しているところが、なんかすごいです。舞台を意識したのか、ミュージカルっぽい演出を入れてきたり、眼鏡っ娘の萌えキャラを入れたり、ヒロインのお姉ちゃんを、思いっきりわがままなツンツン女にして、ギャグみたいな表情を入れたかと思ったら、やっていることは、思いっきり残酷だったり・・・。
このバランス感覚が素晴らしかった。映像もきれいで、見事だし、引き込まれるように見ちゃいましたよ。
あと、堺雅人の演技の幅が、思いの外、広いことにも感心しました。少し太めの声で山賊の役なんかもやっちゃうんだ〜と思って。そのしゃべりに違和感がないところが、さすがにプロだと思いました。前の人間失格の主人公とは、また全然違うからさ。上手いもんだなあ、と思って。そのまま、声優も出来そうじゃん。
どういう風に続くのか、この先の展開も楽しみです。後編を待ちます。