星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「屍鬼」第21話

第21話「第腐汰悼と悲屠話」

・・・なんだかなあ。これじゃダメだと感じるのは、村人の屍鬼への憎しみがちっとも描かれていない気がすることだ。あの人たちは、身内を屍鬼に殺されて、ここまでのことをやっているんだって、その気持ちが全然見えて来ないじゃないか。

淡々と殺りくを描くのはそれでいいとしても、ここまでやっちゃうと、リアリティも何もあったもんじゃない。一気にウソっぽくなったなあ、と思って、それが残念。こういう状態に置かれて、人間がこうなるのなら、もう少しそれっぽく描いてくれないと・・・と思うんだけど。

正雄の出番はたぶんこれで終わりなんだろうけど、彼の悲劇が軽く見えるのもかなり残念。彼が最後に頼った義姉さんは、実の息子を屍鬼に殺されているわけで、それでも、まだ自分を助けてくれると思っていたのか、信じていたのか。そのあたりの彼の気持ちの方がよほど理解できないよ。

まあ、それでもアニメ版のいいところ探しをするなら、そりゃもう純粋に高木渉のファンとして、彼の「や!」が聞けるところかな〜。かっこいいわ〜。好きだわ〜。辰巳さん〜。

もはや、夏野なんかどうでもいいです。次回、最終回を待ちます。ラストは知っているつもりなんだけれど、夏野が生きている分、小説とは違う展開をするのだろうか? その辺が気になるところ。