星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「リトルバスターズ!」第23話

第23話「あなたの大切なもののために」

一見、きれいにまとめたようにも見えるけど、なんだか感動が微妙なのは、「社会のよき歯車になりなさい」などと言われて、あなた、嬉しいですか? と、最初から疑問に感じていたことで・・・。

「歯車」ってのが、もともと、そんなにいいイメージじゃないものを、これだけしつこくしつこく繰り返しいわれると、なんだかなあ。と言う気分・・・。でもって、さいごまでそれでまとめあげちゃったよ。

・・・まあ、クドシナリオだもんね。クドシナリオだし・・・。もともと、原作からしてそんなに出来のいいシナリオでもないし、アニメとしてまとめるには、多少のアレンジは仕方がない。で、またいつものように「みなさんのおかげです!」で締めてくれました。これが島田満クオリティ。

せっかく、「また同じ経験を繰り返すのか?」と恭介に言わせておきながら、その設定を全然使いこなせていないという。前回の前振りはなんだったんだ? と思うよね。

いや、もう、いいんだけどさ。この作品って、最初からそのレベルで進めているから。今回のまとめ方は、むしろ感動的で、よかったとほめるべきなんだよ、きっと。とりあえず、次回を待ちます。




【追記】以下、原作ネタバレに抵触してます。
夫に「実際のところはどうなの? あの状況じゃ、クドが助かるなんてあり得ないんじゃないの?」と聞いたところ、彼氏、「現実には、クドはテヴァには行ってない。行ってないから、行けばよかったと後悔しているんじゃないか。あんな出来事が実際にあったわけじゃないんだよ」と答えてくれたので、ようやく納得した。
あの洞窟は、クドの心が作った後悔の洞窟であり、彼女は、自分で、自分自身に罰を与えていたわけだ。ようやく、クドシナリオの意図を読み取ることが出来たような気がして、すっきりした。この解釈で、正しいかどうかは知りませんが・・・。