コミック33.「機動戦士Vガンダム外伝」 原案:矢立肇、富野由悠季 漫画:長谷川裕一 角川コミックスエース
久しぶりに再読。何年ぶりかもうわからないくらい前に読んだので、内容はすっかり忘れていた。こんな話だったっけ? ぐらいなもんで、新しい作品として読んだ。
プロキシマケンタウリの名前が懐かしかった。最近の作品では、こういう隣の恒星系を扱ったネタは、あんまり出てこないように思えるので。
ニュータイプが、地球圏を捨てて、太陽系外へ脱出するというネタは、もともと富野ガンダムが持っていたものだったかな〜?? と、そこらへんは、忘れてしまったが、今はなんかその気持ちがわかるような気がする。
「戦争! 戦争! 戦争だ! いつまでたっても変わりゃしねえ! なにもだ! もううんざりだ!」
「もう、俺たちは、どこへだっていける! どこにだって、すむことができるんだから・・・」
そうやって、地球を脱出した人類が、遥か宇宙の彼方で、もはや地球人とは呼べない別の生命体へと進化を遂げていく。そのイメージは、遠い未来、遠い宇宙への希望を残した、ちょっと懐かしめの古い時代のSFと言う感じだけどね。
「逆襲のギガンテス」も、「イデオン」を扱った長谷川裕一の同人誌という感じもするが、前向きな主人公という点で、ジュドーが出てくるのは、好印象。
「イデオン」を使うと、物語がぐっとSFらしくなり、先の「Vガン外伝」の方も含めて、人類の進化をテーマにした物語という感じがする。「ガンダム」は、もともと、軍隊ものでも戦争物でもロボットものですらなく、まずSF作品なんだと、思い出させてくれるような気がしてよかったです。
- 作者: 長谷川裕一
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1995/10
- メディア: コミック
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