星の原休憩所

映画、アニメ、読書など、趣味の感想記録です。

「トラップ一家物語」第21話

第21話「トラップ男爵の決断」

「お父様は再婚なんかしないわ!」
「父親を自分のものだと思っているのね」
「あたしたち、子どもたちみんなのお父様よ!」
「でも、あなたたちの思い通りにはならないわ」「じゃあ、反対に考えてご覧なさい。あなたたち、子どもは、ゲオルクの思い通りになる?」「親の言う通りに何でも従える?」
「何でもは無理だよ」
「そうでしょう? 親だって、大人だって同じこと」

「絶対に傷ついたりしない人生を用意してあげられたら、どんなにかいいかと思いますけど」
「ええ。しかし、そんな人生なんてないんだ」
「ですから、たとえ今傷ついても、いつかそれを力に変えられる頑丈でやさしい人になればいいんです」

シナリオがいちいち素晴らしいので、セリフを抜き出してみた。これは、脚本の人が見事だと思うよ。いいセリフだし、いい会話だわ。

こうしてみると、トラップ男爵は、別にイヴォンヌ姫が嫌いというわけでもないんだな、と改めて思った。嫌な女風に描かれてはいるけど、言っていることはもっともだし、そんなに間違ったことはしていない。マリア先生の分析も確かで、時間さえかければ、イヴォンヌ姫は、ちゃんと子どもたちと和解できるんじゃないだろうか? という予感さえ漂わせている。

しかし、結局は、マリア先生と結婚するんだよね?? この先に、どんな展開が?? と、気になるので、続きを待ちます。